インフルエンザの予防接種の効果の持続時間は?最適な時期と料金

毎年冬になると流行ってくるインフルエンザ。
テレビでも流行が例年より早いだの、学級閉鎖があったなどなどニュースが飛び交います。

インフルエンザになると、通常の風邪よりも長引く高熱が続き、関節痛など一度かかってしまうと体力の消耗が激しく辛いですよね。

仕事上休めなかったり、受験生やその家族は特にインフルエンザにかからない様に細心の注意を払う事と思います。

インフルエンザの予防に真っ先に思いつくのがインフルエンザの予防接種だと思います。

そこで今回はインフルエンザの予防接種を受ける前に
様々な疑問を解決したいと思います。

予防接種を受けるのに「最適な時期」「料金」「効果がどのくらい持続するのか」などについてまとめてみました。

Contents

インフルエンザの予防接種の総論

1. インフルエンザが流行る時期:11月~3月(ピーク時期は1月~2月)
2. インフルエンザワクチンの種類:不活化ワクチン(成分)
3. 予防接種が始まる時期:10月頃から始まるところが多い
4. 予防接種の効果持続期間: 約2週間後~4か月(5か月)
5. 予防接種の効果内容:重症化の予防、インフル発症を約6割が予防できる
6. 予防接種を受ける最適時期: 遅くとも11月中までくらい
7. 予防接種の値段:2000円~4000円(市町村によって違いがあり)
8. 予防接種を受ける場所:地域医療機関、かかりつけ医

それぞれについて解説します。

インフルエンザの流行時期

インフルエンザA型:12月~1月
インフルエンザB型:2月~3月

大体がこの様にA型がきて落ち着いたと思ったらB型が流行るという2大ピークで毎年流行っています。

しかし、最近B型が先行して流行っている様に思います。

ですから、インフルエンザが流行りだす11月~3月頃まで特に注意が必要です。

ピーク時期は1月~2月ですね。お正月で人が集まるところには注意です。

インフルエンザワクチンの種類

インフルエンザのワクチンは「不活化ワクチン」という種類です。

不活化ワクチンとは?

感染制御抗原のみを取り出して精製したものです。

不活化および死菌のみのワクチンでは副作用が強い場合、副作用が除去できるものです。

簡単に言えば、病原体を殺菌もしくは不活化して感染性をなくしたものをワクチンとして使っています。

日本脳炎、百日咳、B型肝炎ワクチンなども不活化ワクチンです。

生ワクチンほどの強力な免疫惹起は期待できないので十分な抗体価を得るために通常は数回接種します。
そして今、生ワクチンより安全性が高いというものになります。

予防接種が始まる時期

10月上旬から始まるところが多いです。ワクチンの流通量など不足しているなどのこともあるので、受けるならかかりつけ医などに電話して予防接種の受付が始まっているか確認して予約しましょう。

勤務先の病院は10月からスタートしました。早くても問題ないのでまずは電話をしてみましょう。

インフルエンザ予防接種の効果の持続期間

インフルエンザワクチンの効果持続期間って皆さん気になるところですよね。早く打ちすぎるとピークの時に効果が切れかかって結局インフルになるパターンもあります。

しかし、一般的にインフルワクチンを打つと、2週間後~4・5か月ほど持ちます。(個人差がある)

なので、早く打ちすぎても通常はインフル流行時期には抗体ができて予防してくれるはずです。
10月はじめに打ったとしたら、2月中は抗体価がある計算になりますよね。

インフルエンザワクチンを打つと体内でどういった反応が起こるか簡単に解説していきますね。

インフルエンザ予防接種すると体内で起こるメカニズムは?

私たちの体内に病原菌が入ってくると排除する機能が備わっています。

一回感染したウイルスに対して抗体というものが作られます。
この抗体があることでウイルスを排除してくれます。
これを免疫といいます。

これを応用したのが予防接種です。人工抗原であるワクチンを体内に入れ(病原体の代わり)それを細胞に覚えさせてその抗原に対する抗体を作ります。(抗原抗体反応)

この抗体で抗原であるウイルスから守ってくれているんですね。

つまり、この抗体の量(抗体価)が減ってくると防御する力が衰えるので感染しやすくなります。

ワクチン接種をしてから抗体価が上がってくるまで約2週間かかり、有効抗体水準が4週間でピークに達し、その後減少します。
接種後3か月で78.8%になり、5か月で50.8%まで下がります。

10月初めに予防接種を受ける

2週間後抗体が付く(10月中旬)

4週間後抗体価ピークに!(11月頃)

徐々に抗体価が減少

3か月後、77.8%にまで減少(1月上旬)

5か月後、50.8%まで減少(3月上旬)

効果の持続は、流行ウイルスとワクチンに含まれるウイルス抗原が一致したときには約3か月間高い水準で効果が続きます。

そして、今までにインフルエンザにかかって基礎免疫がある人は3ヶ月過ぎても維持されているが、基礎免疫がない人は効果の持続期間が1か月短くなるといわれています。

インフルエンザに今までかかったことがない人はワクチン効果がかかったことがある人よりも低いという事です。

結論

インフルエンザ予防接種の効果:3か月~4ヶ月前後

の方が正しいかもしれませんね。5か月経つと抗体価が50%まで減少していますし、
抗体価が高いのは3か月くらいですし。
個人差もあるので。

私は患者さんに聞かれると大体3か月くらいですといっています。

予防接種の効果内容

インフルエンザにかかると通常1週間ほどで回復していきますが、中には肺炎や脳症などの重い症状を起こす人もおられます。

これらの重症化を予防することがインフルエンザワクチンの最も大きな効果と言えるでしょう。

予防接種をしたからと言ってならないわけではなく、したことによってインフルエンザにかかっても軽症で済むという事です。

また、抗体を作りインフルエンザを予防する効果があります。

インフルエンザ予防効果

1回の予防接種:64%
2回の予防接種:94%

基礎免疫が少ない子供は2回接種が望ましいでしょう。

① インフルエンザの重症化を防ぐ
② インフルエンザの感染予防

予防接種を受ける最適時期

予防接種を受けてから2週間後~大体3・4か月は抗体が十分あると考えると
10月に受けたとしても1月中まで抗体価が十分あるはずです。

11月頃からインフルエンザが流行してくるので、流行する2週間前くらいに打って抗体を付けておくのが望ましいでしょう。

年によって、流行が早かったり遅かったりしますが、遅くとも11月中までには予防接種を受けましょう!

受験生や子供は2回接種をされると思いますが、抗体価の量から考えると2回目を打つタイミングがわかります。

以下で簡単にご説明しますと・・・。

一回接種の場合

10月下旬〜11月初旬

2回接種の場合

11月下旬〜12月初旬

接種後2週間から抗体価が上がり4週間でピークになります。

2回接種する場合、1回目の予防接種で抗体がピークになっている4週間後に2回目の予防接種を打つと最も抗体が上昇します。

つまり、1回目を打った日から4週間後に2回目を打つのが最も効果的でしょう。


1回目:10月下旬〜11月初旬
  4週間後
2回目:11月下旬〜12月初旬

しかし、2回目の予防接種は8週間以内なら4週間目とほぼ同様の効果があるそうなので、遅くとも1回目を11月中くらいには打ちましょう。

予防接種の値段

インフルエンザの予防接種は自由診療。つまり、保険適応外なので、行く病院によって値段に差があるのです。
大体、周りの病院と合わせてますが・・・。

そこの病院で値段を決めてよいのです。

仕入れるワクチンは製造しているメーカーに違いはあれど、働きが認められているワクチンなので中身は一緒です。

肝心な値段のことですが、地域やそこの病院によって違います。子供や高齢者は安く
したり、2回目予防接種は1回目より高く設定していたりと様々です。

なので、料金は受ける予定の病院に電話をして確認するのが一番よいでしょう。

一般的な相場は、

子供1000~3000円
大人2000~4000円

予防接種を受けれる場所

地域の医療機関、かかりつけ医などでインフルエンザの予防接種を受けることができます。

市町村によって実施期間や費用は異なるので確認をしておきましょう。

予防接種は毎年する必要がある?!

結論から言うと、毎年同じようにインフルエンザに対して効果を発揮するには毎年の予防接種が必要です。

頻繁にインフルエンザウイルスの型が変わるのでワクチンを打つ必要があります。

また、不活化ワクチンなので、免疫能の持続が短期間なために追加接種が必要です。

そして、細胞性免疫の獲得はできません。(細胞が病原菌を覚えない)

予防接種を受けれない人

予防接種法に基づく定期のインフルエンザ予防接種は必ず受けれるというわけではありません。

・明らかな発熱を呈している者
・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
・インフルエンザ予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
・インフルエンザの定期接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者

その他にも、予防接種を行うことが不適当な状態にある者

ア)心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
(イ)過去にけいれんの既往のある者
(ウ)過去に免疫不全の診断がされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
(エ)接種しようとする接種液の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者

です。

インフルエンザワクチンを受けるときに説明文などを渡されると思いますがよく読んでおきましょう。

以前インフルエンザの予防接種を受けて何もなければ過度に気にする必要はないでしょう。

インフルエンザワクチンをかかりつけ医で受ける際、もし、あなたがほかの病気で国病などに通っているとかなら、まず、国病の先生に受けてよいか確認してからかかりつけ医で予防接種を受けるようにしてください。

うちの病院でもそうしています。

(厚生労働省インフルエンザQ&Aより引用)

■■最後に

インフルエンザの予防接種について簡単ではありますが、まとめてみました。

インフルエンザの予防でワクチンは60%有効だそうです。
絶対ならないわけではなく、インフルにかかって予防接種が無駄になったではなく、かかっても重症化しなかった。軽度で済んだと思ってください。

冬の時期は空気も乾燥してインフルだけでなく通常のいわゆる風邪も流行りますから、しっかり「睡眠」「栄養をバランス」をよくとっておきましょう。

外から帰ったら「うがい」「手洗い」を徹底しましょう。

免疫機能はもっと複雑で説明しても難しいのでだいぶ割愛しました。
機械があれば、学生の頃勉強していたノートなどのせていきたいですね。