12月になり、来年のことを考えるようになると忘年会のお誘いが増えますよね。
会社で忘年会もしなくてはなりませんし、毎週どこかに行って食事をしてお酒を飲んで・・・。
体を休めたいところですが、なかなかお付き合いも大切にしなくてはいけませんし大変です。
私たちは当たり前のように年の終わりに忘年会をしていますが、そもそも忘年会ってなんでしょうか?
由来や意味を知っている人は少ないかもしれませんね。
何時頃から忘年会をするようになったのか。
今回は忘年会についてまとめてみました。
Contents
忘年会の意味・なぜするのか?
忘年会とは、読んで字のごとく、
一年を振り返り、
・一年の苦労をねぎらうため。
・新しい気持ちでまた一年頑張るため。
などという趣旨で行われる食事会、飲み会です。
忘年会は概ね12月に行われます。
普段は飲み会や食事会に参加できない人もこの忘年会は参加するなんて人もおられるのではないでしょうか。
忘年会の話になると、一年がもう経ったのか!と実感してきますよね。
一年の頑張り、努力をお互いにねぎらってまた、嫌なこと、疲れは忘れて楽しく過ごす1年の区切りの会ですね。
こういう忘年会を口実に、たくさん飲んだり食べたりすることができるのでいい気分転換になりますよね。
(仲がいいメンバーと行く分には・・・。会社の忘年会は疲れるので私は行きたくないけどお付き合いは大事です。)
忘年会の由来
どうやら忘年会の由来は鎌倉時代にあるようです。
元々は、貴族や上流階級の人々が行う「としわすれ」という行事が起源だそうです。
昔の貴族たちの行事は一晩中「和歌」をたしなむ優美な行事だったそうです。
江戸時代に入ると、今のようにお酒を飲んで楽しく過ごす忘年会になっていったようです。
江戸時代では庶民と武士とでは違ったものでした。
庶民は今の忘年会スタイルのように一年の苦労をねぎらって嫌なことを忘れる飲み会を開きにぎやかに楽しく過ごしました。
一方、武士では忘年会というものはなく、代わりに新年会を開きました。
庶民たちのようにお酒を飲んで騒ぐようなものではなく、新たな気持ちで忠誠を誓うことを目的にした会でした。
いつ頃から始まったの?
明治時代になると、文明開化とともに、忘年会というものが定着していきました。
夏目漱石の「吾輩は猫である」にも忘年会という言葉が出てきます。
忘年会が無礼講という趣になったのもこの頃だといわれています。
無礼講って何をしてもいいの?
忘年会で今日は無礼講だから!という言葉を聞くと思います。
無礼講ってどういう意味でしょうか?
上司や目上の方にもいつもはできない失礼なことをしても許されることと思っている方もおられるかもしれません。
答えは×です。
ざっくり言えば、上下関係をなくし交流を深め、親睦を深めよう!というものです。
忘年会という砕けた場ではつい調子に乗って失礼なことをしてしまいそうですが、決して無礼を働いていいよというものではありません。
いつもはあまり話さない人や上司との親睦を深めようというものなので間違えない様に!!
元は、神事の際に、神様に捧げたお神酒(おみき)を参列者も位が上の人から順にいただくことを「礼講」というのです。
そのあとに行う宴会を「無礼講」といったそうです。
儀式のような形式にとらわれずに身分や地位に関係なく同じように宴を楽しむ。といった意味でしょうか。
間違っても失礼がない様に!
忘年会は日本の行事なの?
日本の行事はたくさんありますが、忘年会は日本だけの文化なのでしょうか?
実は外国にもあるのです。
台湾、中国、アジアの様々な地域では忘年会を行うところが多いようです。
アメリカなどは12月と言えばクリスマスでお祝い中心なので忘年会をするとこは少ないみたいです。
最後に
忘年会というのが元々「和歌」を詠み楽しむ行事というのはいいですね。
時代を感じます。
忘年会より個人的には「としわすれ」という方が素敵な感じがします。
これから忘年会シーズンですが、みなさんはハメを外しすぎない様に!
そして、無礼講も気を付けて失礼がない様にしましょう。