インフルエンザ潜伏期間と初期症状・感染力はいつまで?予防対策は?

インフルエンザが流行りだす時期になりました。
毎年インフルエンザにかかる方や、今までなったことがない人など様々です。

インフルエンザは冬場になると身近な感染症ですが、実は国内だけでも推定約1万人ほどの死者が出ていることを知っていましたか?
世界では約25~50万人程も死者がでる恐ろしい感染症なのです。

インフルエンザの感染期間や初期症状を知って予防対策をすれば少しでも感染する人が減ることでしょう。

特に注意したいのが赤ちゃんや高齢者の方です。

潜伏期間中(症状がない期間)でもインフルエンザを移してしまうのか?

受験生や赤ちゃん、高齢者がいるご家庭では絶対インフルを持ち込まないようにしたいですよね。

ウイルスを体内に入れないためにはどういったことに気を付ければいいかなどまとめてみました。

Contents

インフルエンザの潜伏期間

インフルエンザに感染してから熱が出るまでの期間を潜伏期間と言います。

通常1日~3日
長い場合1週間程度

比較的短い間で発症し感染を拡大していきます。

1週間以内にインフルエンザに感染している人と接触していればもしかしたら、インフルエンザにかかっているかもしれません。

潜伏期間でも感染するのか?

症状が特にない潜伏期間でもインフルエンザが移るのでしょうか?

結論から言うと、インフルエンザの怖いとこで症状がない潜伏期間でも移るという事です。

インフルエンザと気づかないうちに学校や職場に行きどんどん感染を広げるのです。

そこまで熱がなかったり、関節痛などを感じなければただの風邪だと思われがちです。

せめて風邪かもと思ったらマスクをしてください。
周りの人も移りたくはないですから!

特に病院に咳や風邪、インフル疑いで来られるかたでマスクをしてない方が結構おられるので、病院ではマスクを買ってもらうようにしたりしているところもあります。

インフルエンザ初期症状

症状が現れるころにはしっかり周りに移す可能性があるので注意して人込みを避け、むしろ家で安静にして病院へ行ってください。

初期症状を紹介します。

すべてが当てはまるわけではないですが、当てはまるものがあればインフルエンザを疑って病院へ行きましょう。

インフルエンザ初期症状

① 38度以上の高熱(元々、低体温の方やB型の場合そこまで高熱が出ない事もある)
② 関節痛
③ 筋肉痛
④ 全身倦怠感
⑤ 悪寒
⑥ 頭痛
⑦ 嘔吐、下痢
⑧ 咳や喉の痛みなど

風邪と区別が難しいこともあります。37度台でもインフルエンザのこともあります。

インフルエンザ感染経路


① 飛沫感染(主な感染経路)
② 空気感染
③ 接触感染

①飛沫感染

くしゃみなどで飛び散るウイルスを含む飛沫(0.005㎜以上の水滴)が飛散し、これを口から吸い、粘膜に接触することで感染します。

1~2mの距離で感染するのでインフルエンザにかかっている人、疑いのある人にはなるべく近寄らないようにすることです。
そして、マスクを着用してもらいましょう。

②空気感染

咳やくしゃみで飛沫した水分が乾燥し、さらに小さな粒子(0.005㎜以下)である飛沫核になり空気中を漂います。

空気中を漂う事によって離れた場所でもこれを吸い込むことで感染します。

気温が低く、乾燥した部屋ではウイルスが長時間生存するので空気を乾燥させないことが重要です。

③接触感染

インフルエンザウイルスが手についていると、その人が触ったものを介して他の人に感染します。

例えば、ドアノブやスイッチ電車のつり革などにウイルスが付着していると、それを触った第三者が鼻や口を触ることで感染していきます。

ですので、外から帰ったらうがい手洗い、できれば消毒を頻繁に行うようにしてください。

インフルエンザの感染力の持続時間は?

インフルエンザが他の人に移る期間は大体1週間程度です。

潜伏期間中にも感染しますから、

潜伏期期間→発熱→抗インフルエンザ薬投与→解熱→2日後まで

この間は要注意ですね。

インフルエンザの出席停止期間の基準が「解熱した後2日を経過するまで」から新基準の「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで」に変更されました。

ですので、この期間中はインフルエンザの感染力があると考えておいた方が良いでしょう。

「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで」に変更された理由

インフルエンザウイルスの感染力が最も強いとされているのは発症後3日程です。

迅速検査の感度向上などで最近では早い段階で抗インフルエンザ薬が投与され、3日以内に解熱されることも少なくありません。

解熱後2日を経過するまでの場合、まだ感染力が強い段階で学校や職場に行ってしまうので感染拡大につながってしまいます。

そして、インフルエンザは発症して5日を経過するとウイルスの排出量がある程度治まるとい報告があります。

ですので感染拡大防止の目的からこのように基準を変更されました。

インフルエンザ感染予防対策


インフルエンザウイルスに接触しないことが一番ですが、見えないですし現実的ではありません。
ですので、接触しても体内に入れない様にしたらよいのです。

具体的には

1. うがい、手洗い
2. マスクの着用
3. 加湿する
4. アルコール除菌

1. うがい、手洗い

口腔内のウイルスを排出させ、体内に入れないようにします。また、接触感染を防ぐため、必ず外から帰ったら手洗いをしましょう。

2. マスクの着用

マスクをすることで咳やくしゃみなどで飛沫を飛ばすことを防ぎます。

他の人に移さないことはもちろん、マスクをすることでうっかり鼻や口に手をもっていっても直接触らない様にしてくれます。

そして、喉の乾燥から守ってくれるので、ウイルスの活動を鈍らせウイルスに対する防御ができます。

3. 加湿する

部屋内を加湿することでウイルスが生きにくい環境を作ります。
湿度50~60%くらいに維持しましょう。
暖房をつける冬場では、ウイルスが好む環境になりやすいので加湿器などをおいて乾燥しすぎない様にしましょう。

加湿器にティートゥリーなどのアロマオイルをたらすとカビやウイルスの抑制になりますよ。



静かで洗いやすいタイプの加湿器がお勧めです。

4. アルコール除菌

良く触れる場所、ドアノブ、スイッチ、リモコンなど他の人が良く触れている場所はウイル府が付着している可能性があります。

ですので、アルコール除菌などで拭いて殺菌消毒をしましょう。

頻繁には難しいでしょうが、せめて冬場で受験生、赤ちゃん、高齢者がいるご家庭はやってほしいところではあります。

家では、アルコール除菌を缶ごとかって、スプレーに詰め替えて使っています。
トイレの掃除や台所の掃除、机の上もこれで拭いています。おじいちゃんの介護の時にも使ってました。
結構あると便利なんですよね。

こんな感じ!

そろそろなくなるので私も買わなくちゃ!
ココが一番安くておすすめです。口に入っても大丈夫なものを選びましょう。

アルコールは濃度が高ければよいものではなく、濃度が高すぎるとすぐに揮発してしますので効果があまりありません。なので75~80%の濃度のものがよいでしょう。

最後に

インフルエンザの感染経路を知って正しい感染予防対策を実施しましょう。

そして、自分自身の免疫力を高めましょう。
規則正しい生活、バランスの取れた食事を気を付けましょう。

インフルエンザの流行時期は受験の時期と被っているので特に気を使ってあげましょう。勉強だけに集中できるように配慮を!