便の色が白い!コレって大丈夫なの?原因と対処法。病院へ行くべき?

便の色が白い!?突然のことでコレって大丈夫なの?と
ビックリされる方も多いでしょう。

便の色がいつもと違って気になる場合たいてい、黒い便、赤い便、白い便です。

便の色はそもそも何の色でしょうか?

子供の便や自分の便の色が白かった場合考えられる原因は何でしょうか?

すぐに病院へ行くべきものでしょうか?

そんな疑問にお答えできたらと思います。

Contents

便の色は何の色?


普通の健康な人の便は黄土色です。
なぜ黄土色かというと、主に古い赤血球が壊れた中にあるヘモグロビンが代謝され胆汁色素のビリルビンになります。
それが腸の細菌で加水分解されてウロビリノーゲンになりステルコビリンになります。
このステルコビリンが便に色を付けているのです。

便の色はどんな色があるの?

黄土色

健康な人の便の色です。

黄色

下痢便などで見られます。漢方の大黄や牛乳の飲みすぎ、脂肪便の時にも見られます。

茶~茶褐色

食べすぎや飲みすぎの場合に見られます。

濃褐色

肉などの動物性脂肪を多くとると濃くなります。また、脂肪分を多くとったり、腸の動きが悪いと濃くなります。
チョコレートやココアなどを多くとっても濃くなる場合があります。

 

黒色便

病気以外では、イカ墨などを含む食べ物を食べた場合や長期間の便秘の場合黒っぽい便が出ることがあります。

そうでなければ、上部消化管の出血が考えられます。

上部消化管とは、食道~小腸などでの出血が考えられます。

胃からの出血を考えて胃カメラなどをしたほうがよいでしょう。

上部消化管からの出血だと黒くなるのは出血した血液中のヘモグロビンが胃液などの消化液で還元されてヘマチンとなり黒く変化したものだからです。

赤色便

赤色だとみなさん、出血があると思うと思います。その通りです。
黒い便だと上部消化管出血、赤い便だと下部消化管出血が疑われます。

大腸から肛門までにポリープなどの何かしらの出血となりうる原因があるからでしょう。

下部消化管からだと時間が早いのでヘモグロビンが変化する前にウンチとして出るため赤い便になります。

多くに場合、痔であることもあるのですぐに大腸がんだとは決めつけず、早めに医療機関で受診しましょう。

大腸カメラを病院で受けましょう。

緑色便

赤ちゃんのウンチが緑色ですよね。赤ちゃんの便が緑なのは母乳がウンチを酸性にしやすく緑色に変化させるためです。

また、緑黄色野菜の食べ過ぎなどでも出る場合があります。

病気の場合、急性腸炎やサルモネラ菌による食中毒の場合もあるようです。その場合かなりの腹痛があると思います。

灰色便

白っぽい便として排出されます。閉塞性黄疸だと肝臓から腸に排出される胆汁が閉塞しているので流れません。

そのため腸内に胆汁中のビリルビンが排出されないのでウロビリノーゲン、ステルコビリンなどの便に色を付ける成分が生成されません。

色素がないので灰色の便が出るのです。

胆汁が流れない原因は胆石胆管の閉塞胆管、すい臓の腫瘍などで通り道が圧迫されて流れないという場合があります。

いずれにしても早く病院へいって精密検査を受けましょう。

また、抗生剤の服用で腸内の嫌気性菌が減少し、流れた胆汁を還元してウロビリノーゲンにする量が減ると色の薄い便になることがあります。

脂肪便がでても灰白色になることがあります。

白い便

胃の透視検査でバリウムを飲んだ後の便が白いことがあります。これは一時的ですので安心してください。

乳幼児かよくかかる感染性胃腸炎でロタウイルスがあります。
ノロウイルスと同様に感染力が高く、アルコールでは消毒できませんので次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。

また、子供の便が白い場合、先天的に胆道がないもしくは非常に胆道が狭いために便が白くなる先天性胆道閉塞症が考えられます。
生後2週間~1ケ月ごろにみられ速やかに手術となります。

便の性情

健康な人の便はバナナのような半練り状で臭いが少ないするっと出る便です。

水の様な便、ドロドロした便の場合、下痢です。水溶性の場合粘液、血液、などが混じると細菌性赤痢や伝染性下痢、アレルギー性などが考えられます。

ウサギのような便の場合、大腸のどこかがけいれんしているけいれん性便秘が考えられます。

太くてかたい便は大腸の運動が低下している弛緩性便秘が考えられます。

硬くて断片的な便は便をこらえることが原因で直腸、(大腸の最後の部分)の感受性が低下していることで起きます。

便の臭い

便の臭いにおいは腸内細菌によって分解されたタンパク質がスカトール、インドールという物質になることで臭います。
便秘などで腸内に長時間滞留すると臭いが強くなります。

食べ物によっても臭いの質が変わります。
例えば、肉を多くとると腐敗臭、未吸収の炭水化物は酸性臭、脂肪便は酸性臭、すい臓の病気や直腸がんでは特に強く臭うようです。

便が白い場合に考えられる病気

ロタウイルスの感染

白色便性下痢症とも呼ばれています。激しい下痢によって胆汁分泌が追い付かず白っぽい便になります。
嘔吐や高熱、激しい腹痛を伴います。
しっかり水分補給を忘れずに!!

胆道閉塞

閉塞性黄疸だと肝臓から腸に排出される胆汁が閉塞しているので流れません。
そのため腸内に胆汁中のビリルビンが排出されないのでウロビリノーゲン、ステルコビリンなどの便に色を付ける成分が生成されません。

胆のうがん

胆のう炎

子供の場合、胆のうが細菌に感染して炎症を起こします。そのため胆汁がでずらくなることで便が白っぽくなります。
通常は、胆石が原因で胆のう炎になることが多いです。

肝臓の病気

胆汁は肝臓で作られるため肝臓に何かしらの疾患があれば胆汁がつくられずに便が白くなります。

すい臓の病気

すい臓に病気があると、消化酵素が十分に排出できません。
すい臓の腫瘍が胆管をふさいでしまうこともあります。

便が白くなる病気以外の原因

脂肪分を多く取りすぎ

脂肪が多い食べ物をとると脂肪分の分解が間に合わず白っぽい便が出る

乳製品・牛乳の飲みすぎ

消化酵素の消化作用が追い付かずに白っぽくなる。

抗生剤の服用

バリウムの検査後

感染症での白い便が出る場合の対処法

ロタウイルスの場合、ノロウイルスと同様の処置が必要です。感染力も高いので、大人も子供からもらってしまうことが多いです。

具体的な消毒方法

消毒液を作ります。市販の家庭用塩素系漂白剤ハイターやブリーチなどの濃度は、約5% なので、
これを希釈して使います。

50倍希釈1000ppm(0.1%):500mlの水+ハイター10ml

250倍希釈200ppm(0.02%):500mlの水+ハイター2ml

ペットボトルをうまく使って希釈液を作れます。キャップの容量は約5mlなので50倍希釈では2杯
250倍希釈ではキャップの約半分弱を加えましょう!

病院へ行くときのポイント

とにもかくにもいつもと違う便が出たら迷わず病院へ行きましょう。

特に、灰白色便が出たら病気も十分考えられるのですぐに精密検査をしてもらいましょう。
消化器内科や内科に受診しましょう。

できれば写真をとっておいて、いつから出るのか、回数や量はどうなのか。

腹痛や吐き気など他の症状があるのかなどしっかりと伝えましょう。

まとめ

私が臨床検査技師の学生時代にまとめたものです。参考までに。

赤い便(血便)
下部消化管からの出血
大腸・直腸癌
大腸・直腸ポリープ
潰瘍性大腸炎
クローン病
虚血性大腸炎
ポイツ・イェガース症候群
痔核   など

粘血便
赤痢菌・サルモネラ菌などの感染症
アメーバ赤痢(イチゴゼリー状)・・・栄養体(アメーバ体)検出
サルモネラなどによる細菌性食中毒
潰瘍性大腸炎

黒色便(タール便)
上部消化管からの出血
食道静脈瘤
マロリー・ワイス症候群
急性胃粘膜病変
胃・十二指腸潰瘍
胃癌

白色便
閉塞性黄疸によって腸管に胆汁が排泄されず、色素がない
ウイルス性肝炎
胆石症
胆管癌

水様白色便
(米のとぎ汁様)
ロタウイルス
コレラ

脂肪便
吸収不良症候群
慢性膵炎
ジアルジア症