「夏風邪を引いた」とよく聞きますが、夏に引く風邪のことを夏風邪と思っていませんか?
夏に“体がだるい”何となく調子が悪いから夏風邪を引いたのだろうと思う方が多いはずです。
しかし、夏風邪と冬に引く風邪には時期の違いだけでないのです。
この間違った知識が夏風邪を長引かせる原因かもしれません。
夏風邪を長引かせないためにもきちんとした原因と対処法を知っておくことが重要です。
急に熱くなって体が気温に対応できていない状態で風邪を引くのはつらいですよね。
しっかり予防して夏風邪を引かない事!
もし、夏風邪を引いた時の対処法をまとめてみました。
少しでも役に立ってくれると嬉しいです。
Contents
夏風邪の症状
夏風邪と普通の風邪との症状の違いはありません。
高熱
喉の痛み
咳
嘔吐
下痢
腹痛
湿疹
等の症状が出ます。夏風邪が「お腹の風邪」といわれるように、夏風邪を引くとお腹の痛みや下痢などが現れやすい症状だと思います。
アイスやかき氷などの食べ過ぎでお腹を壊すこともありますが、なかなか症状が改善されない場合は夏風邪かもと思ってみてください。
夏風邪の原因
風邪の原因は約80パーセントがウイルスによるものです。
200以上あるウイルスのうちの夏風邪の原因は夏の暑さと湿気を好むウイルスです。
冬季に流行るインフルエンザウイルスは低温と乾燥を好むウイルスです。
では、夏の暑さと湿度を好むウイルスは主にエンテロウイルスとアデノウイルスです。
聞いたことがある人もいると思います。
よく子供がかかりやすいものとしてプール熱や手足口病、ヘルパンギーナがあります。
子供だけかかるわけではありませんのでしっかり予防しましょう。
手足口病
2歳~3歳
エンテロウイルス
38度~39度の熱
手のひら、足、口などに小さな水疱
ヘルパンギーナ
0歳~4歳
エンテロウイルス
発熱
上顎の奥に赤くなった小さな水疱
プール熱(咽頭結膜熱)
1歳~5歳
アデノウイルス
発熱
喉の痛み
扁桃腺の腫れ
目ヤニ
流行性角結膜炎
1歳~5歳(大人もかかるので幅広い世代)
アデノウイルス
結膜の浮腫
充血
瞼の浮腫
目ヤニ
涙
夏風邪が長引く原因
夏風邪の原因ウイルスは人間の腸内で増殖するので、原因ウイルスが体の外に出るのに時間がかかること。
夏バテなどで食欲不振などで体力の低下。
免疫力の低下。
等の理由により体がウイルス退治かる時間が通常時よりかかると考えられます。
夏風邪が長引く原因としてもう一つがコレといった特効薬がないので症状を緩和する対症療法で結局自分で治していくしかないんです。
時間がたてば治ります
過度に心配せず、栄養と休息、水分をしっかりとれば時間とともに自然回復します。
慌てずにかかりつけの病院へ行きましょう
感染を広げない
接触感染などでもうつるのでしっかりとうがい手洗いは基本です。タオルの併用は避けましょう。
家族に感染者がいる間だけでもこういった使い捨て紙タオルはどうでしょうか?病院でも使っています。
油断禁物
症状は数日~1週間で治りますが、ウイルスはしばらくのあいだ体液などに出ますので注意を!
夏風邪の予防法
夏風邪を引いてせっかくの夏休みが台無しにならないためにも日常生活のほんの少しの対策で予防しましょう。
冬の風邪は咳などによる飛沫感染ですが、夏風邪の場合は経口感染が多くみられるようです。
1. 外から帰ったら手洗いうがいをしっかりする。
2. 手拭きタオルを濡れたものを使いまわさない。
3. 睡眠をしっかりとること。夜更かししない。
4. エアコンの使い過ぎには注意。
5. 食事の栄養バランスに気を付けること。
湿ったタオルやハンカチに原因ウイルスが繁殖します。せっかく手をきれいにしてもそれで拭いていては意味がないですよね。
免疫力の低下を防ぐことも重要です。睡眠をしっかりとることや不規則な食事が続かない様にしましょう。
エアコンは一括管理でしているところは冷えすぎないように長袖や腹巻などをして体を冷えさせないことが予防になります。
夏風邪を引いた時の対処法
夏風邪の特効薬というのはないので、しっかり睡眠をとり体を休めることです。
痛みがあるようなときは解熱剤をのんだり脱水症状にならない様にしっかりと水分補給をする必要があります。
難しい場合は病院で点滴をしてもらいましょう。
目に来た場合は目薬をさします。涙なども感染源になるので注意しましょう。
どちらにせよ長引いてつらい時には医療機関を受診して症状に合った適切な薬を出してもらいましょう。
大人向け
夏風邪の引き始めの飲み物で赤ワインとしょうが汁を加えた生姜ワインがお勧めです。
赤ワインのポリフェノールで消炎作用があり、アルコールで体温を2度ほど上げてくれるので免疫力の活性化につながります。
生姜にも同じように炎症を抑えて体温をあげる効果が期待できます。
作り方
赤ワイン20ml+しょうが汁3~4滴
高熱がでたら
風邪の時はしっかり汗をかいて体温をあげれば早く治るという方もおられますが、夏風邪の場合、高温多湿を好むためあまり効果的な方法とは言えません。
夏風邪で高熱が出た場合は脱水症状に気をつけてしっかりと水分補給をしましょう。しっかり寝ることで体力回復します。
普段と違ったり、気になることがあれば病院へ行きましょう。
夏風邪まとめ
夏風邪の原因ウイルスは腸内で増殖するので(エンテロウイルス)日頃から乳製品などの発酵食品を食べたり、殺菌作用があるマヌカハニーなどを食べたり腸活をしてみてもいいかもしれません。
マヌカハニーには抗菌活性成分の「メチルグリオキサール」が含まれるので腸内フローラの改善が期待できます。