分かっていてもやめられないのがお酒ですよね。
ビール好きにとって、禁酒は最も酷なことでしょう。
仕事終わり、お風呂上りに飲む一杯は格別ですよね。
健康のために控えていても、仕事の付き合いや忘年会、新年会何かと飲む機会があると思います。
ビールは糖質が多いから太る。
ビール腹という言葉があるようにビールを飲むと太るというイメージが定着しています。
本当にビールで太るのでしょうか?
なかには痩せるという意見もあるようですが、飲み方を変えるだけで違うようです。
そこで今回は、お酒好きのためにビールで本当に太るのか、糖質やカロリーについて触れつつ、糖質オフのビールが良いかなど太りにくい飲み方をご紹介したいと思います。
気になるビールのカロリーを知って不健康にならない様にうまくお酒と向き合っていきましょう。
Contents
ビールのカロリーと糖質
太ると思われているビールですが、どのくらいのカロリーと糖質があるのでしょうか?
「ビールはお酒の中でも特に太りやすい」というのは誤解です。
醸造酒のビールは麦芽に酵母を加え発酵させて出来るお酒です。
当然原料の糖分が残るので糖質は含まれます。
ですので、飲みすぎれば糖質を過剰にとってしまいますが、ご飯やお菓子に比べれば糖質は少ないのです。
缶ビールの糖質(350ml)
ザ・プレミアム・モルツ:13.3g
・アサヒビール
アサヒスーパードライ:10.5g
・サッポロビール
エビスビール:10.5g
・キリンビール
キリン一番搾り生ビール:9.1g
各メーカーいろんな種類のお酒を出しています。
その種類によってカロリー・糖質の量は異なります。
糖質は甘味を感じるので、一般的に甘さを感じるお酒は糖質も高くなっています。
(黒ビールとかね)
お酒のサイズごとのカロリー
中ジョッキビール(500ml):210kcal
大ジョッキビール(700ml):280kcal
ちなみにその他のお酒は・・・・。
ウイスキー:75kcal
ハイボール:70kcal
日本酒1合:200kcal
焼酎:70kcal
まとめ
ビール(500ml)の糖質・カロリー
糖質:約15g
カロリー:約210kcal
ご飯1膳(150g)
糖質:約55.2g
カロリー:約240kcal
このようにビールの含まれる糖質は高くはないのです。
ご飯1膳より350mlのビール3本飲んだ方が糖質としては少ないのです。
(カロリーは別)
日本食品成分表2015年版(七訂)によると、体内で使われる炭水化物量を記載する決まりですが、ビールに含まれる利用可能な炭水化物量は微量で、実際にビールを飲んで摂取される炭水化物(糖質・食物繊維)はより少ないと考えられているそうです。
なのに、なぜビール腹と言われるくらい太るイメージが定着したのでしょうか?
ビールによって太る理由を解説します。
ビールで太る原因(内臓脂肪)
ビールを飲むと太るのはなぜでしょうか?
ビール腹や内臓脂肪がついてメタボ扱いです・・・・・。
原因①
糖質を多く摂取している
糖質制限ダイエットという言葉があるくらいです。糖質を過剰に摂取すると太るというのがわかります。
なぜ、糖質を摂取すると太るのでしょうか?
糖質=炭水化物だと思ってませんか?ちょっと違います。
糖質とは、炭水化物に含まれるもので糖質と食物繊維を合わせて炭水化物です。
なので、食べ物や飲み物の炭水化物から食物繊維を除いたものが糖質です。
糖質を過剰摂取すると、体内では血糖値が急上昇します。血糖値が上がるとそれを下げるために膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。
このインスリンが体脂肪を蓄える働きもしてしまうので、インスリンの分泌がどんどんされると太る原因になるのです。
↓
血糖値 急上昇
↓
インスリン分泌
↓
血中のブドウ糖を筋細胞に蓄積
↓
ブドウ糖の量が過剰なため、脂肪細胞が取り込む
↓
中性脂肪になる
↓
太る原因
糖質ゼロ・糖類ゼロなら問題ない?!いいえ違います!!
問題ありです。いろんな意味で!
糖質と糖類何が違うのでしょうか?
糖質の中に糖類というものがあります。
糖には種類があり、単糖類のブドウ糖、果糖などや二糖類の砂糖、乳糖、麦芽糖など他にもたくさん糖の種類があります。
糖質=糖類(単糖類+二糖類)+多糖類+糖アルコール
ですので、「糖類ゼロ」と表示があるものは、ブドウ糖や砂糖が含まれていないということ。(糖質ゼロではない)
一方、「糖質ゼロ」は糖を何も含んでいないという事。
「ゼロ」「無」「ノン」「レス」という含まれていないというときに使う言葉ですが、これは本当に何も入っていないという事ではなく、100g(ml)中に糖質や糖類が0.5g以下の場合は、表示がなくて良いという事になっているのです。
無糖と書いてあっても、一缶だったら1g程度は砂糖が含まれているかもしれないという事です。
じゃあ、選ぶのは糖質ゼロ?
いいえ、糖がなにも含まれていないはずなのに甘味を感じませんか?そう人工甘味料です。
人工甘味料は血糖値の上昇を起こさないという点では糖尿病の人など良いかもしれませんが、それ以上にデメリットも存在します。
人工甘味料を摂取し続けると、脳や糖代謝が影響され、脳卒中やアルツハイマー型認知症を引き起こすリスクを高めるという報告があるのです。
うちでは人工甘味料が入ったお菓子や飲み物をなるべく避けています。
化学式を見ると、塩基が入っているものなどがあり、完全に毒だと私は思っています。
人工甘味料についてもいずれ記事をかけたらと思います。
結論
健康を気にするなら糖質、糖類を気にする前に、人工甘味料が含まれているかチェックしよう!
(よくわからないカタカナの名前があれば大体人工甘味料です。そしてゼロとあるのは入ってます9割くらい)
原因②
アルコールの大量摂取
厚生労働省が推奨する健康面を考えた1日のアルコール摂取量は20gです。
ビールだと500mlが目安です。
とは言え、それ以上飲みますよね。
体内に入ったアルコールは肝臓で分解され排出されます。
しかし、慢性的にアルコールを摂取すると、内臓脂肪の蓄積、肝臓障害、糖尿病、膵炎などを起こす原因になります。
↓
肝臓でアルコールの解毒がされ、有害な「アセトアルデヒド」に分解される
↓ ( アセトアルデヒドは通常なら、水と二酸化炭素まで分解される)
アルコール大量摂取により「アセトアルデヒド」も多量に作られる
↓
アセトアルデヒドが活性酸素を介して肝細胞に悪影響を出す
↓
肝細胞で行われる、糖・脂肪代謝がうまく機能しなくなる
↓
脂肪分解を抑制し、肝臓に中性脂肪を蓄積
↓
結果、高血糖、脂質代謝異常につながり、メタボになる。
原因③
カロリーの摂り過ぎ
お酒のカロリーはアルコール度数が高い方がカロリーも比例して高くなっています。
100gあたりだと・・・。(参照元:文部科学省食品成分データベースより)
ワイン 10~11% 73kcal
日本酒 15~16% 103kcal
焼酎 25% 146kcal
ウイスキー 40% 237kcal
こうしてみると、ビールのカロリーは少なく感じますよね。
そう!感じるだけです。
100gあたりの量なので、ビールは基本1缶そのままガブガブ飲みますよね。
それに比べ、他のアルコールは(焼酎とか)はロックやストレートで少しずつ飲むか、水割りなどで割って飲みます。
一度で入る量を考えて飲まなくては思った以上にカロリー摂取をしています。
しかし、ビールのカロリーは実はエンプティカロリーともいわれ、体に蓄えられることがないカロリーなのです。
カロリー面だけでいうなら、さほど問題ないと思います。
ですが、体に蓄えられないからといって大量摂取するとメタボにつながります。
お酒を飲むことで、食欲増進効果や肝臓のアルコール代謝優先になり、糖・脂肪の代謝がおろそかになり内臓脂肪がたまっていきます。
原因④
「おつまみ」や食事
お酒で太る原因はやはり【おつまみ】や【食事】です。
ビールだけ飲む人は少ないのではないでしょうか?
ビール・お酒に合うおつまみは味の濃い・カロリーが多い揚げ物などです。
ビールのホップには胃壁を刺激し、食欲増進効果があるので「おつまみ」と「ビール」最高です!止まらないやめられない。
ビールに糖質・カロリーが直接関係なくてもこの「おつまみ」によって糖質・カロリーを大量摂取し太るのです。
ビール腹とは?なぜなるの?
ビール腹とは?
「ビールの飲み過ぎでポッコリしているお腹のこと。」だと思ってませんか?
そうではなく、昔ビールを製造するときに使っていた「ビール樽のようなお腹のこと。」です。
つまり、ビール腹は一般的な肥満と変わらないのです。
摂取カロリーと消費カロリーのバランスが合わずに余計なエネルギーが脂肪に変わるのです。
脂肪が蓄えられる原因はさんざん説明したので省きます。
なぜ太るか?
ビールを飲む量が多すぎ!食べすぎ!です。
ビール1本のカロリーは通常のジュースや炭酸飲料とさほど変わりません。
ですが、ビールが1本で終わらないのが怖いところ。
何杯も飲んでませんか?
中ジョッキビール(500ml)の糖質・カロリーは210kcal
5杯飲めば1050kcalです。
食べ物も合わすと、とんでもないカロリーを摂取してます。
太りにくい飲み方とコツ!
ダイエット中なら、ビールよりも焼酎などのほうが糖質がほぼゼロで、カロリーもさほど気にするものではないでしょう。がぶ飲みする人は少ないでしょうし。
ワインも抵糖質なので適量ならば良いと思います。
糖質ほぼゼロ:蒸留酒、ウイスキー、ブランデー、焼酎、ウォッカ、ジンなどです。
梅酒などの果実酒、リキュールなどは糖質が高いのでやめましょう。
やっぱりビールがやめられないアナタ!
ビールを飲むときの太りにくい飲み方ポイント!
② 出来る限り糖質が低めのビールを選ぶ
③ ビール以外の飲料を飲むなら、甘くないものをチョイス!(水・お茶・ブラックコーヒー)
④ 食事から摂る糖質は1日130gくらいに止める。
⑤ 食事、おつまみは食物繊維、タンパク質が多いものを選ぶ
⑥ 空腹時には飲まない。朝食抜きもNG
⑦ 糖質ゼロのビールだからと言って飲み過ぎない。カロリーはあります。
⑧ 締めの炭水化物はNG。少しの糖質を取って脳を満足させること(キャンディー、味噌汁など)
⑨ 3杯以上飲みたいならビールから蒸留酒に変更する。
太りにくい「おつまみ」のチョイスを!
NGおつまみ
唐揚げ、フライドポテト、ピザなど
(味が濃く、脂っこい、高カロリー)
OKおつまみ
冷奴、枝豆、刺身、馬肉、おでんなど
糖質オフ、カロリー0がかえって太る原因だった?!
糖質オフだと太らないと信じてませんか?
お酒を飲む人がビール腹のイメージがありますが、単純にお酒を飲む人がカロリーを過剰にとっているからです。
通常の肥満と変わらないのです。
お酒で糖質・カロリーを取り、さらに食事をすれば太るのは当然です。
低糖質のビールは糖質は低いですが、カロリーは普通のお酒とさほど変わりません!
ジュースに炭水化物はだいたい40gも含まれています。これにはビールの4倍ほどの糖質があるのです。
なのに問題になるのは体重が太る原因がアルコールにあるからです。
過度のアルコール摂取で糖・脂肪代謝が抑えられて中性脂肪になり太るのです。
思い込みで、飲んでも太らないと糖質オフを選び、カロリーがさほど変わらないのにガブガブ飲みすぎてアルコールの大量摂取になり、脂肪に変わるという悪循環で通常のビールより多くとってしまう事が太る原因なのです。
ビールを飲むメリット
ビールの栄養素(麦芽・ホップの場合)
ビタミンB6
ビタミンB12
ナイアシン
葉酸などです。
血液循環を良くして整腸作用や食欲増進、利尿作用があります。
ビールから栄養を補おうとは思わないでくださいね。飲み過ぎになります。
動脈硬化の予防
キサントフモールという成分があり、これがHDLコレステロールを増やし、動脈硬化を予防します。
免疫力増加
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)というウイルスに対抗する細胞があり、ビール酵素がこのナチュラルキラー細胞を増やし、疲労感も軽減できるようです。
便秘、ストレス解消などにも効果があり、ビールを飲むことで得られるっ物も得るのです。
かといって、飲みすぎは注意です!1日ビール2本までと限度をつけて、休肝日を設けるようにしましょう。
何事もほどほどにが一番です。
認知症予防
ビールに含まれるイソα酸という苦みの成分があり、これがミクログリア(免疫細胞)に働きかけ活性化させることで認知症の原因であるアミロイドβという老廃物を抑制してくれる。
まとめ
ビールについてまとめてみました。私はあまりビールは飲まないですが、なにかとお酒路いただくことが増えました。だいたい仕事の付き合いですが。
ビールの後に締めのラーメンが欲しくなるのはアルコール分解に肝臓が忙しいので糖代謝がおろそかになり、血中の糖が少なくなり、お腹がすいたまだ食べれると脳が勘違いしているのでアイスなどで我慢して炭水化物を避けましょう。
太る原因ですからね。
ちょっと血中の糖を増やしてあげると満足感が得られるはずです。
今まで、しっかり飲んで締めまで食べている人はココを変えるだけでも違うと思います。
ストレスがない程度にお酒をやめて少しずつ少なくする方が良いと思います。
脂肪がたまる原因もわかりましたし、これで脱ビール腹です。頑張りましょう!!