ベラルーシはどんな国?治安は悪い?独裁国家の入国時の注意は?

ベラルーシとはどのような国なのでしょうか?

東京オリンピックの際にも選手が亡命希望として名乗りを上げていました。

日本人にはあまりなじみのない国ですよね?

亡命を希望している選手の話で独裁国家なのを知ったくらいです。

ロシア侵攻を支持しているとして、ベラルーシも制裁対象になっていました。

そこで、

ベラルーシとは一体どんな国なのか?

ベラルーシの大統領はどんな人なのか?

ベラルーシの治安は悪いのか?

ベラルーシの入国時の注意点は何か

Contents

ベラルーシはどんな国?

ベラルーシとは日本ではなじみが薄い国です。

ベラルーシはロシアとバルト三国、ウクライナ、ポーランドにはさまれている国です。

正式名称:ベラルーシ共和国

首都:ミンスク

言語:ベラルーシ語(公共の場ではロシア語でもアナウンスされる)

面積は日本の半分ほどの国土

人口:約940万人(ベラルーシ人83.7%、ロシア人8.3%、ポーランド人3.1%、ウクライナ人1.7%

参考資料:外務省HP

 

引用:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/belarus/index.html

ベラルーシは欧州最後の独裁国家とされており、共産主義の名残が最も強く見受けられる国です。

ロシアとのつながりが大きく、ベラルーシの後ろ立てにはプーチン大統領もいます。

また近年では、中国との結びつきも強めています。

2006年では天然ガスの価格の引き上げなどの一件でロシアとの間で対立もあしました。

EU諸国からは独裁国家として良い関係を築けていません。

そこで、中国との関係を深め、経済面・軍事面の間で密接な関係があるようです。

 

死刑制度も残っており、ルカシェンコ大統領が独裁政治をしているようです。

デモが起こるたびに死者がでるという市民と政権との対立が続いています。

ベラルーシでは違法な臓器移植もされているようです。

ウクライナやモルドバなどの貧困国で行われる移植ツーリズムがあるようです。

移植ツーリズムとは、移植のための渡航で臓器を不正な手段で入手、もしくは商品として売買する行為のことです。

2016年だけで250以上の新たな医療技術がベラルーシに導入され臓器移植分野において世界で最も進んでいる国の一つにもなっているそうです。

日本人もベラルーシで臓器移植をされている方もいらっしゃいます。それだけ臓器移植に関してはベラルーシは進んでいるのです。

主なところは中国人が多いようです。

 

お次は、ルカシェンコ大統領について独裁者なのか?調べてみました。

 

ベラルーシの大統領は独裁者なの?

ベラルーシの大統領はアレクサンドル・ルカシェンコです。

「欧州の最後の独裁者」とも言われるようにかなり強権的な政治をしているようです。

ルカシェンコ大統領は1994年のソ連解体以降ずっと君臨しているそうです。

ルカシェンコ大統領がこれほどにまで強い独裁者になれたのは1996年・2004年のベラルーシ共和国憲法にあります。

憲法改正により、ルカシェンコ大統領に強い権限が与えられ誰も逆らうことができない状態になりました。

2004年の国民投票にて憲法の大統領職の三選禁止規定が削除されました。

また、三権分立の共和制の国であるため、アメリカなどの自由主義国との関係は悪いのです。

ルカシェンコ大統領は約30年ベラルーシを率いていますが、政権交代が起こらないのには政府を批判すると報復を受けるからです。

デモや集会なども厳しい制限があり、大統領や政権を批判するようなことは許されないのです。

2020年のルカシェンコ大統領を退陣を求める抗議デモでは、殺傷能力のある武器を使用し抗議デモの鎮圧をしました。

その際、700人余りの逮捕者もでているそうです。

そうした中、EU加盟国はルカシェンコ大統領に対して制裁を科すなどEU諸国とも関係が悪いことが伺えます。

ルカシェンコ大統領の続投はEU.イギリス、アメリカは承認しておらず、不正があったとしているそうです。

しかし、ルカシェンコ大統領の後ろ盾にはプーチン大統領がいるのです。

今回のロシア侵攻もベラルーシは後ろ盾であるプーチン氏を支持しています。

30年近くベラルーシ共和国を率いてきた人物がルカシェンコ大統領です。

政権や大統領である自分を否定するようなことがあれば、逮捕されることは間違いないでしょう。

政権や大統領に対して自由な意見が言えない。

武力と権力で市民をコントロールしている

と考えると、EU諸国が言う様に、「独裁国家」であることは間違いないでしょう。

 

ベラルーシの治安は悪いの?

ベラルーシはルカシェンコ大統領が統治する独裁国家であることがわかりました。

なんだか怖そうなイメージですが、実際のベラルーシの治安などについて調べてみました。

ベラルーシでは日本人は裕福にみられている事が多く都市部で狙われることがあるようです。

治安は周辺のウクライナ・ウズベキスタン・カザフスタン・旧ソビエト連邦・モルドバなどの国と比べるとまだ治安良好なようです。

しかし、スリ・強盗・車上荒らしなどの犯罪も増加傾向にあるようです。

デモや集会などの制限が厳しく市内の広場等で開催されている場合、警官隊の突撃もあるので絶対に人が集まっているところにはいかないでください。

ベラルーシはソ連時代の分業制度でサイバーセキュリティや工業製品の製造を担っていたため、ITエンジニアが豊富にいるのです。(以外!!)

しかし、ソ連が解体してからは倒産する企業が増え、優秀なエンジニアも国外へ流れてしまったそうです。

それを危惧したベラルーシ政府はIT産業を全面的に支援し、法人税の免除・所得税や社会保障なども減免するなどの対策を行ったようです。

そんなベラルーシで日経企業が進出しずらい背景は治安や情勢にあります。

今まで述べたように、独裁国家であることでEU諸国やアメリカからの制裁を幾度も受けています。

地理的な面でもベラルーシはロシアとウクライナの間に位置しています。

今回のようにロシア侵攻があれば、ベラルーシもどうなるか分かりません。

また、経済状況は良くはないので企業が進出するにあたり対策が必要です。

また、ベラルーシの人は真面目で誠実な人が多いようです。

しかし、英語が10%の人しか話せないようですので、ロシア語を勉強する必要がありそうです。

犯罪を起こす人は一部なんでしょうね。

 

ベラルーシの治安詳細は外務省のホームページでお確かめください↓

外務省海外安全HP

 

ベラルーシの入国時の注意点は?

ベラルーシでは最近観光に力をいれ、ビザなし30日間滞在できるようになったそうです。(2018年から)

対象国74か国でビザなしで30日間の滞在ができるようになりました。

しかし条件もあります。

*出入国時にミンスク国立空港内の税関で国境を超える必要がある

ビザなしで30日間滞在するには必要な書類があるそうです。

パスポート(外交&公務パスポートは対象外)

海外旅行保険書(死亡保証金:EUR1万以上):英語のもの

ミンスク国立空港で購入できるそうです。

入国カード(飛行機で配布:ロシア経由の場合)

お金(現金や残高証明書)

海外旅行保険書は日本の保険では認められない場合があるようです。

日本語だと分からないことや日本円で書かれていると分からないが理由だそうです。

海外保険は必ずチェックがあるので英語で記載したものをコピーしておきましょう。

お金は1日あたり/BYN49=EUR20以上が必要だそうです。

49ルーブルは約1816円です(2022年3月現在)

20ユーロは約2586円(2022年3月現在)

 

ビザなし30日間の滞在でも、5日以上ベラルーシに滞在する場合届け出がいるようです。

何故か警察へ登録するようです。

ホテルに滞在する場合、ホテル側がオンラインでしてくれるところもあるみたいです。民宿やゲストハウスでは登録してくれるか分からないので事前に確認しましょう。