今年から「THE SECOND」も新設!注目のお笑い賞レースまとめ

お茶の間の人気者であるお笑い芸人。テレビで活躍している芸人の多くは、漫才やコントなどの面白さで競う賞レースで結果を残し、ブレイクへと繋げています。

今回は、日本のお笑い賞レースについて紹介しますよ。

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M-1グランプリ

まずは、言わずと知れた漫才日本一決定戦「M-1グランプリ」について紹介。毎年12月にテレビ朝日系列で放送される、吉本興業と朝日放送テレビが主催する漫才の賞レースで、参加組数は最新回で7000組以上、視聴率は関東で20%近く、関西なら30%前後を記録する、非常に注目度の高いお笑い賞レースです。

マイク一本から生まれる笑いとドラマ

2001年にスタートしたM-1グランプリは、その後回を経るごとに大会としても成長、TVショーとしてのお笑い賞レースの先駆けとして、今ではお笑い賞レースの代表的存在となっています。

コンビ結成15年(ルール改定前は10年)までしか出場できないというシビアなルールもあり、高いドラマ性も誇る大会です。

M-1をきっかけにブレイクするコンビは非常に多く、2007年王者サンドウィッチマンや2019年王者ミルクボーイなどは正真正銘、大会前日まで無名と言ってよいほど知名度のないお笑いコンビでしたよ。

M1 敗者復活戦にも注目

近年のM-1グランプリは、ゴールデンタイムに放送される決勝の数時間前に、準決勝で敗退した出場者が決勝最後の一枠をかけて争うM1 敗者復活戦が放送されます。勿論準決勝まで残るのも簡単な事ではありませんが、この敗者復活戦で初めてネタがテレビで放送される、なんてコンビも毎年見られますよ。

M1 敗者復活戦でネタを披露したことがきっかけで次の仕事に繋がる、ということも珍しくはありません。準決勝まで進めば一気に名を売れる大会という点でも、M-1グランプリは他の大会と一線を画していると言えます。

キングオブコント

続いて紹介するのは、2008年スタートのコント日本一決定戦、キングオブコント。毎年9月末~10月初めあたりにTBSで放送される、TBS主催の賞レースです。度重なるルール変更など一時は迷走も見られましたが、漫才を扱うM-1グランプリと対になるような大会として、近年はその大会の格も上がってきています。

芸歴制限一切無し、真っ向勝負のコント日本一決定戦

キングオブコントの特徴の一つは、芸歴制限を設けていないこと。若手からベテランまで、例年3000組前後が参加し、コントの頂点を争います。2021年大会からは正式なコンビやトリオなどではない、ユニットの参加も認められるようになり、主要大会の中では参加者の縛りは最も緩いと言えるでしょう。

M-1では未だ誕生していないトリオの優勝者が東京03、ロバート、ハナコと3組も誕生していることも特徴です。

R-1グランプリ

続いて、R-1グランプリを紹介します。2003年にスタート、毎年3月初め頃に関西テレビ制作で放送される、吉本興業主催のピン芸コンクールがR-1グランプリです。R-1の「R」は落語のRですが、R-1グランプリで競うネタは一人芸であればなんでもあり。出場者もピン芸人だけでなくコンビ芸人のどちらか一方なども出場可能、毎年のように決勝まで数名が進出しています。

歴代優勝者には2014年THE MANZAI(当時休止していたM-1の代替的大会)優勝の博多華丸大吉、華丸さん、M-1グランプリ優勝の霜降り明星、粗品さんやマヂカルラブリー、野田クリスタルさんもいらっしゃいます。

2021年に大会一新、若手芸人の大会に

長らく芸歴制限を設けていなかったR-1グランプリですが、2021年大会より芸歴制限が10年になり、司会、審査員なども大きく変更するなど大会カラーを一新。特徴的なのは、歴代優勝者やファイナリストなど、R-1の歴代功労者たちが大会に関わるようになり、より若い大会になったことです。

その弊害もあってか、何かとトラブルも多く聞く大会ではありますが、最新大会である2023年大会には3500人を超える参加者がそれぞれのピン芸を競い、非常にハイレベルの決勝大会となりましたよ。

大会一新以降はゆりやんレトリィバァさん、お見送り芸人しんいちさん、田津原理音さんと、ピン芸人勢が三大会連続で優勝、ピン芸人の意地を見せていますよ。

THE W

続いて、女芸人No.1決定戦 THE Wを紹介します。2017年にスタート、毎年12月の頭に日本テレビ系列で放送される、吉本興業と日本テレビ主催のお笑い賞レースがTHE Wです。

まだ歴史の浅い大会であり、女性しか出場できないという性質上、出場者数は600~700組程度、第一回放送後は大会のレベルについて疑問視するような声も多くありましたが、近年は非常に高レベルの大会となっています。

唯一無二のお笑い異種格闘技戦

THE Wの最大の特徴は、参加規程を「女性」ということのみに縛っていること。つまり、漫才もコントも同じ土俵で戦うという所にあります。人数に関しても不問であり、歴代優勝者もピン芸人のゆりやんレトリィバァさん、吉住さんからトリオである三時のヒロインまで、様々な形態の出場者が揃っています。

2022年大会では紅しょうががコントと漫才の両方を披露し優勝あと一歩まで迫ったものの、漫才でも高い実力を誇る天才ピアニストがコント二本で優勝。今のところ、漫才で大会を制した優勝者は現れていませんよ。

THE SECOND

そして、2023年新たに開催されるお笑い賞レースが「THE SECOND〜漫才トーナメント〜」です。吉本興業とフジテレビが主催する大会で、5月にフジテレビでの決勝の放送が予定されています。

コンセプトはずばり、「M-1に出場できなくなった漫才師たちのセカンドチャンス」。コンビ結成16年目以上のベテラン漫才師たちが、1対1のトーナメントで鎬を削る大会となっています。第一回の出場コンビ数は約130組、しかし16年以上活動を続けたお笑いコンビは実力者ばかりで、そこからノックアウトステージに進んだ32組は他の賞レースのファイナリストにも引けを取らない面子となっていますよ。

実力派漫才師たちの本気のネタ勝負

ネタの制限時間は6分(M-1の決勝が4分であり、それより長い規定)、更にノックアウトステージから優勝までは五度も一対一のネタ勝負に勝ち抜かなければならないという、非常にシビア、かつベテランの集う大会ならではのルールが採用されています。

テレビで放送される決勝戦に残れるのは、ノックアウトステージの戦いに二度勝利した八組のみ。ノックアウトステージ初戦ではスーパーマラドーナと二丁拳銃、なすなかにしとCOWCOWといった実力者同士のマッチアップが既に告知されており、第一回ながらその注目度は既に非常に高いものとなっていますよ。

最後に

今回は注目のお笑い賞レースについて紹介しました。

ベテラン漫才師達をトーナメント方式でぶつけるという、異例の大会となったTHE SECOND。どのような戦いが繰り広げられるのか、今から楽しみですね!